プロカメラマンが教えるサロン撮影の流れと意識すべきポイントを徹底解説

サロン撮影では、空間の美しさと居心地の良さを写真で伝えることが重要です。

単に店内を撮るのではなく、「ここに行ってみたい」と思わせるような、魅力的な写真を撮る必要があります。

そのためには、構図・ライティング・整理整頓といった基本要素を意識しながら、撮影を進めていくことが求められます。

ここでは、サロン撮影を成功させるための具体的な流れと意識すべきポイントを詳しく解説していきます。

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① 撮影前の準備：余計なものを排除する

1. まずは不要なものを片付ける

撮影前に、まずやるべきことは空間の整理整頓です。

特に、サロンのようなリラックス空間を撮影する際は、無駄なものを極力なくし、シンプルにまとめることがポイントになります。

不要な備品を片付ける
　・雑誌やチラシが無造作に置かれていないか
　・電源コードや充電器など、生活感が出るものが写り込んでいないか
　・施術用のタオルや道具は整理されているか

鏡やガラス面のチェック
　・指紋や汚れがないか
　・カメラや自分が映り込まないように撮影角度を調整

サロンの写真は、清潔感や洗練された雰囲気が求められるため、背景の整理がとても大事です。

実際、撮影後に「ここに余計なものが映っていた…」と気づくことはよくあります。

そのため、撮影前にしっかり確認し、余計なものはすべて片付けておきましょう。

② 基準を作る：縦線を意識した構図

次に、サロンの空間を撮る際に意識すべきポイントが、縦線の基準を作ることです。

1. 縦線を意識して違和感のない構図を作る

人間の目は、本能的に「真っ直ぐ」なラインを認識しようとします。

そのため、写真の中で柱やカーテン、パーテーションなどの縦のラインが歪んでいると、無意識に違和感を感じてしまうのです。

例えば、
柱が斜めになっている
カーテンが曲がって見える
パーテーションの端が歪んでいる

こういった状態では、どんなに素敵なサロンでも、写真としてのクオリティが下がってしまいます。

そこで、カメラのグリッドラインを活用し、縦線を基準に構図を整えることが大切です。

カメラのグリッドラインを表示する
柱や壁を基準にカメラの角度を調整する
垂直・水平を意識し、安定感のある構図を作る

これにより、すっきりとしたバランスの良い写真を撮ることができます。

③ 撮影設定の調整：適切な絞りとISO感度

カメラの設定も重要です。特にサロンの撮影では、空間全体をクリアに見せることが求められるため、適切なF値（絞り）とISO感度の設定が欠かせません。

1. 絞り（F値）の設定

サロン撮影では、F11程度に設定すると、全体的にピントが合った写真が撮れます。

特に、施術スペースや受付のように、空間全体の雰囲気を伝えたい場合はF11を基準に設定すると良いでしょう。

2. ISO感度の調整

ISO感度は、200〜400の範囲で設定します。

ISO100まで下げるとノイズは減りますが、その分シャッタースピードが遅くなり、ブレのリスクが高まります。

明るい室内ならISO200
少し暗い場所ならISO400

これを基準に設定すると、適切な明るさを確保できます。

④ 撮影の流れ：空間全体を捉える

1. 手ブレ防止のためにセルフタイマーを活用

サロン撮影では、手ブレを防ぐことが重要です。

シャッターを押す際に微妙な揺れが発生すると、せっかくの写真がブレてしまいます。

そのため、
セルフタイマー（2秒）を設定
シャッターボタンを押したら手を離す
三脚を使用することでさらに安定した撮影が可能

こうすることで、カメラがブレることなく、クリアな写真を撮ることができます。

2. 部屋全体を撮影する

サロンの雰囲気を伝えるために、四方向から撮影するのが基本です。

部屋の対角線上に立ち、それぞれのコーナーから中央に向けて撮影
受付・施術スペース・待合スペースなど、主要エリアを撮る

こうすることで、空間の広がりが分かりやすくなり、サロンの雰囲気がしっかり伝わる写真になります。

⑤ 練習の重要性：繰り返し撮影して技術を磨く

サロン撮影は、ただの空間撮影ではなく、「行ってみたい」と思わせる魅力を引き出す撮影が求められます。

そのため、技術を磨くためには繰り返し練習することが不可欠です。

まずは自宅や身近な空間で練習する
異なるF値やISOで撮影し、どんな変化があるか試す
構図のバリエーションを増やし、クライアントの要望に柔軟に対応できるようにする

撮影の経験を積み重ねることで、クライアントに喜ばれる高品質な写真を撮れるようになります。

まとめ｜サロン撮影は今からでも可能

サロン撮影の第一歩は整理整頓。不要なものを徹底的に排除する
縦線を意識し、構図を整えることで違和感のない写真に仕上げる
F11・ISO200〜400の設定で、空間全体をクリアに撮影
手ブレ防止のためにセルフタイマーを活用し、安定した撮影を心がける
四方向からの撮影で空間の魅力を最大限に引き出す
繰り返し練習し、サロン撮影のスキルを向上させることが重要

これらのポイントを意識して撮影すれば、より魅力的なサロン写真を撮ることができます。

まずは実践し、経験を積んでいきましょう！